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群馬大学 慢性看護学研究室ブログ 患者様や未病の方が、自分らしく生活できるよう研究・探求しています。糖尿病と慢性腎臓病透析予防外来も開設しています。

  • 研究協力員おすすめ論文紹介
    2026年6月2日 に 12:47 AM に

    論文タイトル:Structural equation modelling of the role of cognition in functional interference and treatment nonadherence among haemodialysis patients(血液透析患者における機能的干渉および治療アドヒアランス不足に果たす認知機能の役割に関する構造方程式モデリング) 著者:Frederick H. F. Chan, Pearl Sim, Phoebe X. H. Lim, Xiaoli Zhu, Jimmy Lee, Sabrina Haroon, Titus Wai Leong Lau, Allen Yan Lun Liu, Behram A. Khan, Jason C. J. Choo, Konstadina Griva書誌:PLOS ONE. October 17, 2024. doi.org/10.1371/journal.pone.0312039 https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0312039IF:2.6 研究目的:血液透析患者における認知機能と機能的アウトカムとの詳細な相互関係を明らかにすること。 研究方法:対象者: 合計268名の血液透析患者データ収集と評価尺度:以下のデータおよび尺度を用いて構造方程式モデリング(SEM)を実施した。客観的認知機能: モントリオール認知評価日常的な問題解決能力: シナリオベースの課題主観的な認知機能に関する訴え: 自己報告その他の自己報告データ: 社会人口統計学的情報、機能障害、治療アドヒアランス不足、気分および疲労症状臨床データ: 合併症および検査結果(診療記録およびカルテから抽出) 結果:① モデルの適合度指標構築された最終的なSEMモデルは、以下のように統計学的に良好かつ満足のいく適合度を示した。CFI(比較適合度指数):0.916TLI(タッカー・ルイス指数):0.905RMSEA(近似誤差平方二乗平均):0.033(90%信頼区間:0.024 ~ 0.041)SRMR(標準化残差平方二乗平均):0.066カイ二乗値:χ²(493) = 618.573 (p < 0.001) ② 変数間の相互関係客観的認知機能と主観的認知障害の関連:両者の間には負の相関が認められたアウトカムとの関連:主観的な認知障害の訴えは、機能障害および治療アドヒアランス不足の両方と正の相関を示した。一方で、検査に基づく客観的認知機能とアウトカムの間には相関は認められなかった。日常的な問題解決能力の役割:日常的な問題解決能力は、客観的認知機能や主観的な訴えとは関連しない認知の明確に独立した側面として現れた。しかしながら、これは機能的干渉を予測する上で、追加的な有用性を持っていた。 考察: 構造方程式モデリング分析の結果、従来の検査による客観的認知機能の成績自体は、日常生活への支障や治療アドヒアランス不足に直接影響しないことが判明した。しかし、客観的認知機能の低下は、主観的な認知機能障害の訴えの増加を通して日常生活への支障を完全に媒介した治療アドヒアランス不足を誘発するという、間接的な因果経路をもつことが実証された。さらに、日常的な問題解決能力は、日常生活への支障を直接的かつ強力に予測する有用性を示した。 臨床現場において主観的な困難さや実践的な問題解決能力を定期的にスクリーニングすることは、生活破綻や治療アドヒアランス不足、ひいては健康状態悪化のリスクを抱える透析患者を早期に特定し、適切な個別サポートへ繋げるために極めて重要である。 結論:主観的な認知機能障害の訴えや日常生活における問題解決能力は、従来の検査に基づく客観的なパフォーマンスよりも、機能的変数のより強力な予測因子であると考えられる。日常生活における認知機能障害の定期的なスクリーニングを医療現場に導入することは、認知機能障害、機能障害、治療アドヒアランス不足、そして最終的な健康状態の悪化のリスクを抱えている透析患者を早期に特定することを可能にするかもしれない。  担当:戸塚亮太朗(岡研究室 研究協力員)

  • 日本看護研究学会 第52回学術集会が 群馬で開催されます!
    2026年5月26日 に 3:37 AM に

    日本看護研究学会 第52回学術集会 2026年9月5日(土)・6日(日)オンデマンド配信期間:2026年9月14日(月)~10月12日(月) Gメッセ群馬〒370-0044 群馬県高崎市岩押町12-24https://www.g-messe-gunma.jp 特別講演1)ロボットと共にひらこう!看護の今とこれから 高橋 眞理(文京学院大学看護学研究科 特任教授)2)政策決定のプロセス:政治学の立場から 太田 宏(早稲田大学 名誉教授)3)違いは宝―Z世代の力を引き出すコミュニケーションー 内藤 知佐子(愛媛大学医学部附属病院 総合臨床研修センター 助教)4)Cochrane Review Processes: Experiences as an Author Fourteen Years and Seven Reviews Later Wendy Chaboyer, PhD, RN (Professor Emeritus, RN, PhD, FACCCN, FAAN Griffith University)5)Nursing Climate Resources for Health Education (N-CRHE): Advancing Education and Empowering Nurses for Action Gina A. Friel, DNP, RN, CRNP-PC(Director, Global Nurses Working Group,Columbia University Mailman School of Public Health) 現在学会開催に向けて鋭意準備中です。学会ホームページ プログラムページ プログラム・日程表|日本看護研究学会第52回学術集会日本看護研究学会第52回学術集会jsnr52.com ぜひご参加ください!

  • ゼミ文献紹介
    2026年4月23日 に 1:34 AM に

    <岡研究室 ゼミ紹介>毎週火曜日夜、大学院博士前期・後期課程のゼミをオンラインで行っています。今回は,こちらの文献紹介がありました。ゼミはお試し参加でもokです。希望者は,お気軽にご連絡ください! <文献>論文タイトル:Empowering future nurses: enhancing self-efficacy, satisfaction, and academic achievement through talent management educational intervention(未来の看護師を支援する:タレントマネジメント教育介入による自己効力感、満足度、学習達成度の強化)著者:Fahad M Alhowaymel, Manal Saleh Moustafa Saleh, Nagwa Nabeh Taref, Zaineb Naiem Abd-Elhamid,    Abdulaziz F Abaoud, Atallah Alenezi, Riham Hashem Fathi, Hanan El Said Elsabahy書誌:BMC Nursing. 2025 Jul 7;24(1):875. doi: 10.1186/s12912-025-03512-z.  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40624493/  JIF:3.9  研究目的:タレントマネジメント(才能ある人材の管理)教育介入を通じて、将来の看護師(看護学生)の自己効力感、満足度、学業達成度を高めることを目的とする。副次目的:1. 看護学生の自己効力感に正の影響を与えることができるタレントマネジメントの領域を特定する。2. 看護教育におけるタレントマネジメント教育と満足度の相関関係を評価する。3. 看護学生におけるタレントマネジメント教育による学業達成度の向上を評価する。研究仮説:1. 教育介入の前後では研究群と対照群の間で、タレントマネジメント知識に有意差がある。2. 教育介入の前後で看護学生の自己効力感、満足度、学業達成度に有意差がある。3. 自己効力感、満足度、学業達成度に関して、研究群と対照群の間に有意差がある。研究方法:研究デザイン:準介入研究 研究群と対照群の間で、研究の目的を検討するために5つの尺度を使用し、プレテストとポストテストを実施した。参加者: サウジアラビア政府大学の看護学部生が本研究に参加した。本研究では、看護学士課程の看護学生186名を対象に、研究群と対照群(各N=93)に分けた。比率は、男女を問わず2年生50%、3年生32%、4年生18%であった。看護学の学習が1年未満の1年生は除外とした。データ収集方法: 以下の5つの尺度を用いてデータを収集した:①タレントマネジメント知識質問票、②タレントマネジメント能力質問票、③学生の自己効力感質問票、④学生の満足度質問票、⑤学生の学業達成度質問票である。研究手順:フェーズ1:看護学生へのインタビューと評価 研究の目的と5つの尺度に答える方法について、参加者全員に明確に説明し、回答してもらった。フェーズ2:タレントマネジメント教育介入の実施 研究群の学生は7つのグループに割り当てられ、以下のようなタレントマネジメント教育が行われた:ブレーンストーミング、ディスカッション、少人数での作業、人材管理、満足度、自己効力感、学生の学力向上に関する講義。フェーズ3:タレントマネジメント教育介入フェーズの評価 タレントマネジメント教育介入の実施後、学生はフェーズ1と同じ5つのツールに回答した。その結果を介入前と比較した。対照群の学生は、タレントマネジメント教育の概要に関するセッションのみを受け、タレントマネジメント教育は受けなかった。統計手法: すべての統計解析は、SPSSを用いて行った。データは、数値と平均値、パーセンテージで表した。データの比較には、平均値はt検定、パーセンテージはχ2検定とで比較した。結果は、p≦0.05のときに有意とみなされた。また対になったデータ(介入前と介入後)は2つの変数間の相関を検定するために、相関係数検定を使用した。(文献の統計手法に記述はないが、タレントマネジメント教育介入による各尺度結果への影響をロジスティクス回帰分析し、オッズ比を算出している。)結果:(質問票①)タレントマネジメント教育介入前後のタレントマネジメント知識の比較タレントマネジメント教育介入前は、研究群、対照群ともに十分な知識をもったと判定された学生の割合は(38.7%と36.6%)と低かったが、教育介入後は、(81.7%と43.0%)となり、研究群が非常に有意な改善が見られた(P<0.0001)。(質問票②)タレントマネジメント教育介入前後のタレントマネジメント能力の総得点の比較教育介入前は、研究群、対照群ともにタレントマネジメント能力の平均値は(104.8点と103.4点)と低かったが、教育介入後は、(120.4点と107.2点)となり、非常に有意な改善が見られた(P<0.0001)。(質問票③)タレントマネジメント教育介入前後の自己効力感の比較研究群は介入前13.9±2.0点から介入後19.1±1.7点と自己効力感の平均点が上昇し、その差は非常に有意であった(p≦0.0001)。対照群は、介入前14.1±2.3点から介入後15.2±2.9点であった。(P値の算出なし)(質問票④)タレントマネジメント教育介入前後の学生満足度の比較介入前の満足度の平均値は、研究群と対照群で(92.5点と92.3点)と低かったが、教育介入後は、(148.4点と96.3点)となり、有意な改善が認められた(P < 0.0001)。(質問票⑤)タレントマネジメント教育介入前後の学業成績の比較教育介入前は、研究群、対照群ともに高い学力と判定された学生の割合は(3.2%と5.4%)であったが、教育介入後は、(74.2%と14.0%)となり、その差は非常に有意であった(P < 0.0001)。 相関に関しては、教育介入後の研究群学生のタレントマネジメント知識は、タレントマネジメント能力と0.434、自己効力感と0.805、学業達成度0.395の相関があった。(P < 0.0001)。タレントマネジメント能力は、満足度と0.352、自己効力感と0.369の相関があった(P < 0.0001)。 ロジスティック回帰分析では、教育介入を行うと、タレントマネジメントの知識が増加するオッズが約1.5倍を示した。学生の満足度は教育介入を行うと、満足度が増加するオッズが約1.11倍を示した。学生の自己効力感は教育介入を行うと自己効力感が増加するオッズが約2倍を示した。学業成績は教育介入により、学業成績向上のオッズが約1.08倍とわずかに増加することを示した。考察: 看護教育プログラムに対する満足度と卒業後1年目の職務満足度は有意に相関していることが先行研究で示されているため、在学中に実施したタレントマネジメント教育が、将来の仕事満足度に大きな影響を与えることを示唆している。 学生がタレントマネジメント知識を持つようになるにつれて、学習に対する全体的な満足度が高まったことに起因して、学業成績が向上した可能性がある。 タレントマネジメント知識やタレントマネジメント能力の改善は、満足度や自己効力感の向上と直接的に相関し、学業成績を高めることが示された。よって、自己効力感が高い学生は、学業成績が良い可能性が高いことが考えられる。結論: タレントマネジメント介入後、学生は、より大きな満足度と自己効力感を示し、学業成績の向上につながった。これらの知見は、学生の専門能力とキャリア準備を発展させるため、看護教育にタレントマネジメント教育を導入する必要性を示している。 近藤一貴

  • Best Young Researcher賞
    2026年4月2日 に 3:10 AM に

    2026年3月23日(月)、保健学研究科教授会において「2025年度Best Young Researcher賞」の表彰式が実施されました。Best Young Researcher賞(優秀者) 看護学専攻 松本光寛 助教 ●受賞コメント「このたび、Best Young Researcher賞を賜り、大変光栄に存じます。 これまでの臨床経験の中で、慢性疾患をもちながら生活する方々への継続的な支援の大切さを実感してまいりました。現在は、その支援の充実を目指し、看護師を対象とした患者教育オンライン学習システムの構築に取り組んでおります。慢性疾患をもつ方々が地域でその人らしく生活を続けられるよう、看護実践や地域支援に役立つ研究へと発展させていきたいと考えております。 本受賞を励みに、臨床と教育、研究をつなぎながら、地域で生活する患者さんへのよりよい支援に貢献できるよう努めてまいります。 このような貴重な機会をいただけましたのも、ご指導くださる先生方、共同研究者の皆様、そして日頃支えてくださる皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。今後も一層研究に励んでまいります。」Best Young Researcher賞 で審査された項目・筆頭著者として発表した査読付き原著論文のうち,インパクトファクターが付与された雑誌はそのIF数値・筆頭著者として発表した原著論文以外の論文・著書の数・研究代表者としての外部競争的資金(科研費,民間研究費,受託研究,共同研究)の獲得数・研究関連の受賞数・国際学会の発表

  • 2025年度群馬大学医学部保健学科の卒業式と大学院保健学研究科修了式
    2026年3月31日 に 12:45 AM に

    2025年度群馬大学医学部保健学科の卒業式と大学院保健学研究科修了式が、3月24日に盛大に行われました。学部の卒業研究の学生さんは、袴姿がまぶしいです!!大学院は、岡研究室から博士後期課程と博士前期課程の学生さんがそれぞれ1名ずつ修了いたしました。おめでとうございます!!

EASEプログラム®


(Encourage Autonomous Self-Enrichment program:自主的な自己涵養促進プログラム)とは?

EASEプログラム®とは、患者様が、自分を豊かにすることを促進するプログラムのことです。
また、EASEとは、日本語では「気軽」という意味で、患者様が気軽にセルフマネジメントができるように医療者が手助けするプログラムという意味もあります。

EASEプログラム®の目的

EASEプログラム®の目的:その人らしい生活を送るため、疾病の予防、治療や健康に関する、セルフマネジメントの考え方と行動を、修正、維持することをねらいとしています。
このプログラムは腎不全や糖尿病、心不全などの方をはじめとして、禁煙やダイエットなど、セルフケア行動が必要な方に活用できます。

尺度について

岡が開発した次の尺度について使用ご希望の方は、ご一報ください。なお、各尺度は個人の特性を断定的に判断・測定するものではありません。あくまでも、多指標のうちの一つであり、傾向をみるためのものであることをご理解ください。

大学院生募集のお知らせ

群馬大学医学系研究科保健学専攻の大学院生を学内外より広く募集しています。
慢性疾患を持つ患者様や家族援助の研究に興味のある、学生・看護師のみなさん、一緒に学びましょう。

  • 群馬大学
  • 大学院保健学研究科 医学部保健学科
  • 群馬大学大学院 岡研究室

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