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EASE(イーズ)プログラム

EASE(イーズ)プログラム®の効果

EASEプログラム®に関する論文や学会発表は、150件以上あり、看護師や臨床工学技師などのたくさんの医療者の方が活用しています。

先行文献においても(53文献中)、88.6%の患者さんの行動や自己効力の改善があったと報告されています。(日本腎不全看護学会誌、2008)

EASE(イーズ)プログラム®の活用例

慢性腎不全、血液透析を行っている50歳代女性の患者さん。

困難事

水を飲まないようにしたいけれど、それがなかなかできない。透析中に足がつってしまうのがつらい。

生きがい

2人の子供の成長

生きがいと困難事を連結すると


元気な身体でいるために、適正な除水量で透析を行う。

活用した技法

ステップ・バイ・ステップ法とセルフ・モニタリング法

行動目標

2時間毎に水分摂取していたため、飲水を3時間毎にする。

結果

  • 行動目標の各週の達成率:1週目-0% 2週目-42.8% 3週目-28.5% 4週目-85.7%
  • 患者様の感想:行動記録表をつけても(飲水量に)変化は感じなかったが、表がなかったら飲水量について考えることもしなかったと思う。

看護師の感想

患者様の行動・考え方を変えることの難しさを再認識した。
しかし、困難事を明らかにする為に、患者様から本当の気持ちを聞きだす力が自分には不足しているということが分かった。

受講者の声

【初級研修】受講者の声

聞いていく順番が決まっているので、初めてでもわかりやすい。
患者の看護ケアに、実践的に役立つと思った。
患者様自身がやる気を持って、療養生活を送るための援助や指導が出来ればと思ったため受講した。
看護の治療という説明に納得できました。ぜひ自施設に帰ったらしたいと思います。他のスタッフ、現任教育でも皆に勉強してもらいたいと思います。
EASEを行うのに訓練が必要かと思いますが、自分のものにして活用していきたいと思いました。自施設では、目標を達成出来ず、医療者があきらめているPTも多くいます。EASEをすれば、何か変わるかもしれないと思いました。
今までの感覚や経験でやってきた事に根拠を取り入れることが必要だという先生の冒頭のお話がとても印象的でした。学校に来て、根拠や理論に基づく考え方を学ぶ時間が多く持てた事が、これからの自分自身の看護にとても大きな力になると感じています。EASEプログラムをせひ使用して患者さんにとってよりよい生活が送れるような支援が出来たらと思います。ありがとうございました。

【上級研修】受講者の声

初対面の人だったので生きがいについて話をしてくれるのか不安だったけど、聞いてみたらいろいろ話をしてくれた。
会話が進まない人でも、EASEがきっかけで、話ができるようになった。
記録が嫌いな人は、生きがい連結法だけでも自分が一生懸命関わることでうまくいった。

EASE(イーズ)プログラム®による介入を受けた患者様からの声

よくぞ、生きがいについて聞いてくれた!!
いままでで、こんなこと(生きがい、大切にしていること)聞いてくれる人はいなかった。
はじめは記録が面倒だと思ったけど、付け始めたら習慣になった。
メリットを書くと、何のためにやるのか意味が分かるようになった。
ナースに関わってもらうことで、行動のきっかけ作りになった。

EASE(イーズ)プログラム®活用希望の方へ

EASEプログラム®の活用ご希望の方は、こちらのPDFを良くお読みください。

EASEプログラム®の成功を阻害する要因

こちらの、EASEプログラム®の成功を阻害する要因もご確認ください。

介入者がEASEを理解していない
EASEプログラムを勉強しましょう
信頼関係が未形成
コミュニケーション方法を勉強しましょう
介入者が成功を期待していない場合
患者の力、そしてあなたの力を信じましょう
患者の疾病利得
患者の価値観、家族関係などを知りましょう
周囲の非協力
他の看護師にも協力を求めましょう
提供内容の貧弱さ
専門知識を駆使し、関心の持てるものを提供する
詳しくは書籍「行動変容をうながす看護」のp.67~68,p.96~98をご覧ください。
行動変容をうながす看護
患者の生きがいを支えるEASEプログラム

編 集:岡 美智代
出版社:医学書院

 

EASEプログラム®を商標登録しました。 登録日は平成25年1月18日です。

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